今年は(今年も)夏やすみは9月にとった。
お盆時期は何処に行っても混み混みだし、東京は街も電車も空いてて静かで快適で通勤も苦にならないし、なので、時期を外して夏やすみをとるのが最近の恒例になっている。(が、夏の暑さがきつくて、そのきついなか通勤を続けるのは身体的には結構しんどい。いつも9月の休み前にはへとへとに疲れ切ってるし、8月くらいからがんばれ自分…!と思いながら過ごしている)
夏やすみのスタートは、午後から半休をとって六本木へ向かう。
まずは腹ごしらえに肉をじゅーじゅー焼き、デザートまでしっかり食べて、そのあと森アーツセンターギャラリー「トーベとムーミン展 ─とっておきのものを探しに─ https://tove-moomins.exhibit.jp 」へ。
トーベ・ヤンソンはわたしの最も敬愛する画家の1人。開催のニュースを見てからずっと、とても楽しみにしていた。

焼肉ランチのデザート!!!

「トーベとムーミン展」入口のパネル。みんな記念撮影してる。
※ ここからの絵の写真はすべて「トーベとムーミン展」図録の写真です。 (動画を除く)写真の撮影はOKだったんだけど人の多さでソワソワしてしまい撮るの忘れてたので( ¯ ω¯)
会場に入ると結構な人だかりで一瞬怯むが、見られないほどではないので順番に見て行く。
初めの部屋は油絵から。静物、自画像を含む人物、それから、トーベの生まれたフィンランドの海と思われる絵が3点。奥の方から荒々しい波の音が聞こえていて、絵の前で立ち止まる人もあまり居なくて、しばらく眺める。

「岸辺」(1960年/油彩)と、「波」(1962年/油彩)
ムーミン関連の絵は2019年のムーミン展(後で確認してみたらそれも森アーツセンターギャラリーだった)で観たことのあるものが多かったけど、ムーミンコミックスのスケッチがたっぷりあってこれらはたぶん初めて観た。巧い……本の挿絵のスケッチを見てても思ったけど、構図も線もぴしっと決まってて本当に巧い画家だ…と改めて思う。

「ムーミン谷の夏まつり」スケッチ(1954年) この段階で本の挿絵とまったく同じ構図であることに驚く。スケッチの段階できっちりデザインして、ペンで描く時にすっと迷いなく線をひく感じかなと想像した。
あと、今回のはタイトルに「トーベ」と入ってる通り、ムーミン以外の絵、前出の油絵だけでなく公共施設に描かれた壁画の再現とかもあって、おおー!と思う。色合いがやっぱりトーベなんだ。素敵…

手前の静物が「無題」(1937年/油彩)、奥にぼやっと写ってるのは「籐の椅子の自画像」(1937年・油彩)

「フェアリーテイル・パノラマ」(1949年/フレスコ・セッコ) コトカ市の私立保育園のために描かれた壁画。展覧会場ではこれの再現。
ムーミンの挿絵を360℃投影+効果音をつけて体感できる部屋もとても良かったな。冬にひとり目が覚めてしまった時のムーミンやしきの様子と置き時計の音、大きな嵐と波の音、キャンプの炎。ムーミン世界の暗さの中に入り込める。
展示の最後、ムーミン本からの引用が10枚のカードになっていて、気に入ったものを一枚お持ち帰りくださいとあった。ひとつひとつ読んで、どれも良くて迷ったけど、「ムーミンパパ海へいく」のムーミンママの言葉を選んだ。
“さあ、明日もまた、長い一日になるでしょうよ。 しかもはじめからおわりまで自分のものよ。とてもすてきなことじゃない!”

持ち帰ったカードと図録(の裏表紙側)

ムーミンやしきのスノーグローブがあってうおおおおお!となりながら購入。作りはかなり雑だけど良い…とても良い…(* ¯ ω¯)
予約しないと買えない銀座「空也」の最中。 毎日決まった数しか作らずその日に売り切ってしまうというお店で、午前中にお店を覗けば稀に買えることもあるらしいんだけど、基本的には予約しないと買えないので、思いつきでは買えない最中…
幸い、「空也のもなかを食べたい」と思いついたのが8月末で、「よし、9月の夏やすみのおやつは空也のもなかだ!!」と決めて予約をした。
受け取り当日はあいにくお腹の調子が悪くてあまり食欲もなかったんだけど、空也の最中は1週間ほど日持ちがするので、ジップ袋に入れてとりあえずそのまま置いておき、数日後に箱を開いた。

スッ… 「山吹色の菓子に御座います…」 (本当は箱いっぱいみっしり入ってるんだけど、すでに一列食べた後の撮影で)

小皿に載せて眺める。美しい…

最中に付いてるしおりの地図が何とも銀座らしくて良い。
んまい……最高のあんこにはコーヒー!!!(あんこにはコーヒー、コーヒーにはあんこが最高に合います、これは最高のあんこです!の意)